山陽立地・つれづれDEEP

10年にわたって書き散らかした事々を、この際一か所にまとめた

銀行イルージョン

 ボケ話のついでながら、こんなことも在ろうかとビックリさせられた小話。
実は、昨日決済の後始末に、振込のあった中から、それぞれに分配する大事な手続きを終えるべく、いつものように、革製の使い込んだポーチに預金通帳を入れて、向えのみどり銀行魚住支店へ向かった。
通帳記帳、振込依頼といつものように振る舞い、いざ通帳入りポーチに通帳を入れようと鞄の中を探るのに、見つからない。
えつと思いもう一度家を出てからの行動を振り返ってみる。
何度か反芻したが、どう考えてもポーチはこの銀行に来てから姿を消したとしか思えない。
ボケもここまで来たかと、情けない思いも。
しかし、このあと神戸で人と会い済まさねばならない約束も交わしている。何時までも行内をウロウロシテいることは出来ません。
窓口の女性に事情を話して、とりあえずポーチに入っていた個人の口座を凍結して貰う手続きを取った。
とって帰って、机の上に忘れてきてはいないかの確認もしたかったが、もう時間がありません。
まあ、凍結さえしておけば、心配はありません。家に置き忘れていたのなら、明日銀行へ行って謝れば事は済む。
そんな気持ちで神戸・岩屋へ出かけて行きました。
その仕事は順調に、何らとどこうることなく済ますことが出来ました。その最中はポーチ紛失も忘れておりました。
家に帰り着いたのが5:30ころ。ドアを開けるなり、弘子ちゃんが、「銀行から電話があったよ。」
ゴミ箱にこっぽり入っていたそうな。
それはおかしい、ATMの前にも記帳台の横にも、この頃はゴミ箱を置いていないんだ。今日も書き損じの伝票の始末に困って窓口の女性に捨てて下さいと頼んだくらい。そりゃおかしいなと大声を出してみても真相は分からない。

翌朝、9時を待ちかねて、歩いて30秒の銀行に出向いた。
窓口の女性から、男性行員からが急いで出てきて、ポーチのあった場所を指し示す。
「誠に申し訳ありません。実は記帳台の奥にごみ入れの口が開いておりまして、なんかの拍子にポーチがその口から、台下内臓のゴミ箱に滑り込んでおりましたんです。」とぬかす。
おまけに、そのゴミ口の前には老眼鏡たてがあって、慌てていた私には見えるはずもない。
「えらい銀行イルージョンやなと苦笑。平謝りの言葉を聞きながら、おれのボケではなかったことに一安心。
嫌がらせじゃないけれど、携帯のカメラで手品の仕掛けをパチリ。・・・やっと納得・気が済みました。
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