山陽立地・つれづれDEEP

10年にわたって書き散らかした事々を、この際一か所にまとめた

神国日本・屁の一発

この空前絶後の大震災・大津波の被害に遭われた方々。寒空の下、絶望的な気持ちを如何ともしがたく、ただ茫然と過ごしておられる。このお気持ちは我々には計り知れない。
目前で家族を津波に攫われた。繋いでいた手を一瞬離したばかりに、妻と娘を亡くしたと慟哭する男性。生き埋めになった家族を一時も早く助け出してくれと叫ぶ女性。「助けて下さい。私一人ぼっちになってしまう。」と叫ぶ声が耳から離れない。この物が溢れる日本のなかで、被災地には物が届かない。
この天災は避けようの無い巨大なもので、全てが想定外であったが、今詳細な検証を重ねておかないと、全てが想定外の一言で片づけられてしまいそうだ。
その上、この事態を迎えての対策を施す上、あるいは福島原発の応急対策の手立ての中で、呆れるような人災としか言いようのない過失が報道されている。
特に、東京電力の組織疲労が生んだとしか思えないチョンボの連続。戦後関東配電の時代から、地域独占企業として、官僚的支配を欲しいままにして来たこの巨大組織は、完全に危機管理の埒外にあったようで、ほんの数日の対策作業にもう疲れ果て、唇も乾いてひび切れた御面相で、あやふやな報告とも言えない言葉を発している。この数十年。幹部は能々と平日ゴルフを楽しみ、接待漬けに明け暮れてなまった身にはさぞ辛かろう。
おまけに、上が腐れば、根ぐされもある。非常時に原子炉冷却のための海水注入ポンプが2時間も燃料不足でとまっていたとの報告。それってガス欠、エンストと云う事か。馬鹿らしいのもほどがある。おまけに定時停電を計画したは良いが、被災地まで停電にしてしまった緊張感の無さ。東電の職員にとってこの惨事は人ごとかい。