山陽立地・つれづれDEEP

10年にわたって書き散らかした事々を、この際一か所にまとめた

神話の国日本

新年5日となると、もはや正月気分では居られない。東日本大震災の余波・余韻未だ冷めやらず、しかし2万余の犠牲者への想いは薄らいでゆく。
広島の原爆碑の二度と過ちは繰り返しませんからの文字がペンキで塗り潰されたとの報道があった。これを警察は器物損壊罪で捜査するらしい。
これに関して、どのメデイアも軽く許されない悪戯との扱いだ。
広島・長崎で原爆に見舞われ、米国のモルモット扱いに抗議の声を挙げないこの国が、今度は自らの手で、自国民を被爆の危険に曝し、危機一髪のところで福島原発も小康を得ているとの報道だが、いつ冷温状態が次なる地震津波で破壊されるやもしれず、真実の原子炉の姿が伝えられているとは思はれない。
そのことを広島の黄色いペンキは訴えている筈なのに、物事を悪戯レベルに矮小化してその本質を隠蔽することに加担しているとしか言えない。
国民をあらゆる想定外の危険領域を安全神話という思い込みに導いてごまかし続けてきた付けが回ってきた。
残るは日本国債は絶対安心という神話だ1000兆に迫る国・地方の債権・債務もデフォルトの危険を言われ続けられながらも一向に真剣な検討が加えられる様子もない。
そう、丁度土地神話が崩れる寸前まで、人々には土地の値段は決して下落しないという、何の根拠もない思い込みに導いて大損を扱かした時と全く同じ匂いがする。