山陽立地・つれづれDEEP

10年にわたって書き散らかした事々を、この際一か所にまとめた

歴史法廷

大飯原発再稼働と消費税増税法案採決。どうやら野田政権は最後の勝負に打って出た感が有る。
このどちらも日本の命運を分ける重大決定であることは明らか。ABCDラインに資源封鎖され破れかぶれで太平洋戦争開戦に突き進んだあの当時の状況と、深刻さにおいては甲乙付けがたい。
ところで、先の戦争に負けた際、国家首脳・軍部指導者即ちA級とされた面々は厳しく戦争責任を平和の名のもとに断罪され、絞首刑台の露と消えた。
勿論、この裁判が勝者の理屈で貫かれたもので、本当に正しいものだったかは疑問だが、日本の最高幹部は粛々と責任を取った、いや取らされた。
一方、先日の管前首相が国会でのこの3.11事件喚問に答えて、一歩間違えれば日本の国土を深刻な放射能汚染に晒し、無慮の犠牲者を出したかもしれない緊急事態時の最高責任者として、あまりにもお粗末な判断・行動原理を白状したことに
腰を抜かすほど驚いた。今日何とか事態が狭域に止まっていることが、全くの奇跡であることを思い知らされた。
そして、今回の原発再稼働決定。かくなればこの決定にどんなメンバーが関与したかを手始めに、もちろんその責任をAからBCとランクずけながら、詳細記録。もしこの決定により甚大な被害異変がもたらされた際には、すぐさまその決定責任の度合いに応じて、立場がどう変わっていようが責任追及する仕組みを整備しなければならない。そうもしないと、ただただその場限りの無責任な決定ご都合の積み重ねで、国民を奈落の底に突き落としかねない。まずは自身を的での決定責任の自覚が前提だ。もはや世に言う歴史法廷にのんびり任せておく時間も余裕もなくなった。