山陽立地・つれづれDEEP

10年にわたって書き散らかした事々を、この際一か所にまとめた

神戸小児救急病院のアンパンマン・そのキッカケ

平成22年6月吉日

敬愛する 柳瀬 嵩 様

神戸高知県人土陽会会長 麻野 尚延

アンパンマン」漫画作品ご寄贈のお願い

謹啓 突然不躾なお願いを考え付きましたのは、先生が高知県ゆかりのお方であり、子どもたちに「夢と希望と勇気」を与え続けておられる生き様に、感銘したからにほかなりません。
ご承知のように神戸は阪神・淡路大震災の痛手を克服・復興への道を皆様のご支援を得て歩んでいます。
市民、とりわけ明日を担う子供たちが未来に向けて羽ばたくエネルギーを「アンパンマン」に託することができれば、どんなに素晴らしいか、想像するだけでもワクフクします。
被災地跡の六甲山ふもと、神戸港に開けるウオーターフロントに東部新都心開発が進んでいます。
「HATこうべ」(HAPPY ACTIVE TOWNの頭文字)の愛称で健康・防災・文化・教育各施設が神戸市内外から注視される地区です。
このエリアに本年12月、「神戸こども初期急病センター」が開設されます。神戸市、同医師会、同小児科医会、神戸大学医学部などが参画し、連携する神戸市小児救急医療事業団が運営にあたります。
この施設内の子どもたちやご家族、関係者の目に触れるスペースに先生の作品を掲額し、「アンパンマンがやつてきたゾ!」と元気アップを働きかけて頂きたい、というお願いです。
医療と福社が強調される時代にふさわしい、刀ヽ児救急医療体制の確立に向け新たな一歩を踏み出そうとする試みに、是非ご理解とご賛同を賜りたくお願い申し上げる次第です。
私たちの神戸高知県人土陽会は本年で会のlll設80周年、傘寿記念の年を迎えました。
これまで節目の年には、神戸海軍操練所記念碑建立、ふるさとの森記念植樹、小松益喜画伯による異人館陶板配布、本年までの「龍馬IN KOBE」6年シリーズなどを実施いたしました。
80年の重みを持つ神戸の上佐ッ子の熱と意気を地域に注ぐ思いを汲み取つて頂ければ、これに勝る喜びはありません。
12月は神戸ルミナリエという大震災以来続く鎮魂と祈りのイベントが催されます。
師走の街角を飾る“光の壁“に向けて「アンパンマン」が舞い降り、子どもたちに「夢と希望と勇気」のクリスマスプレゼントを贈るシーンが、大きな楽しみとなつて浮かび上がってくるような気がいたします。
本来なら先生にお会いした上で直接お願いすべきところですが、とりあえず書面にて失礼いたしますことをお許し下さい。末筆ながら先生のご健勝をお祈り申します。
敬具

そして送られたアンパンマン画像がこれ。

そしてやなせたかしの真意は