山陽立地・つれづれDEEP

10年にわたって書き散らかした事々を、この際一か所にまとめた

東北の三大櫻を訪ねて③滝櫻より武者幟

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見事に葉桜となった姿が飛び込んできた。小高い丘の中腹に位置する滝桜は、その威容は十分で、辺りをウロツク民草を見下ろして1000年以上はこの場所に屹立し続けて来た訳だ。この丘にやってくる道すがら、民家の庭先、山間に咲いていた紅下垂は全部が三春滝桜のDNAを有しているとのこと。その根元の周囲10.5メートル、目通り幹周り9.5メートル、枝の広がり東西約22メートル、南北約17メートル、枝垂下して地表近くに及び、その花濃紅艶美とある。大正11年10月、わが国の櫻を代表する巨樹として天然記念物に指定されたとか。その際同時に5本の櫻が指定されたが、それ以来そのうちの山梨県の「山高神代櫻」・岐阜県の「根尾薄墨櫻」および三春滝桜は「日本三大櫻」とよばれるように成ったらしい。櫻御本体よりも、上記のような説明書きに目がいくようではしかたがないと、丘の上の神社にお参りし、坂を下っていく途中、公園の脇に接して建つ、大きな萱葺き屋根をトタンで化粧した民家の庭先に、立派な鯉のぼりの力強い泳ぎとともに、6流の武者幟が風にハタメイテいるのを目撃。さっそくまじかまで近づいて、見上げると、上に二引きの黒線をあしらい、6流とも同じ家紋がその下に配され、またその下には、其々違った家紋が染め抜かれている。その下は、鐘馗幟に土地柄か、牛若丸と弁慶、川中島の戦い等、ねぶたの画材と同じ趣の武者絵が染めこまれている。察するに、6人の男児がいて、其々の嫁側から、端午の節句のお祝いに贈られたものなのか、一人の長男誕生に、親戚一同が祝ったものか、私にも3人の男の孫がおりますが、ここまで十分な節句の祝いはしてやれてないことに、少し反省の態。この家の男児はすくすく雄雄しく育つこと間違い無しと見ました。
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