山陽立地・つれづれDEEP

10年にわたって書き散らかした事々を、この際一か所にまとめた

龍馬の不在・完全無策

 与謝野財務相が顔をひきつらせて麻生首相との面談に出かけていく姿が大写しとなる。
一説によれば退陣勧告、首相と刺し違えるとも。もしや、与謝野が大政奉還言上かと期待した。
でもたぶんそうではないだろう。ニュースステーションでの星解説委員の話によれば、東京都議戦惨敗の総括無くしては、総選挙を戦えない。故に両院議員総会を開いてその場を作れとの申し入れとか。
多分これが真相でしょう。というのも与謝野氏の東京都の選挙区の自公と民主の獲得票の差からいっても、御自身の選挙が危うい。都議のドンと言われた配下の都連幹事長議員が、公示9日前に立候補を表明した民主の若手に首を取られた。そんな中、同じ状況で総選挙に突っ込むのは、2度目の万歳攻撃をすると同じ。玉砕は必定といえる。だって海江田万里が牙を研いで待ち構えているに違いない。
しかし、この平成幕末のドタバタ劇を見せられている私には、登場人物をこれは阿倍、これは井伊などと似たような人物になぞらえてみたり。その混乱ぶりからして次の展開を予想したりの現在進行中を楽しむという怪しからん行いに耽るくらいしか手はありません
それにしても、痲生将軍の馬鹿さ加減は、徳川慶喜がとてつもなく偉く見えてくるという副作用を及ぼす。
これがかの吉田茂の孫なんだって。土佐ッポの欠片も見せてくれない。
ここまでコケにされている将軍様も珍しい。たぶんご本人は悔しいおもいで居られるだろうが、夜も寝られずとまでは行ってない様子で、毎朝ランニングを欠かすことなく、登城の御挨拶も元気なものだ。
たぶん将軍様になることが目的で、なって国民のためどうしてやろうかなどというお考えは微塵も感じられない。
そんななか、どこを探しても、勝・龍馬になぞらえる人物が見つからない。
それに代わって元将軍の馬鹿顔がやけに目立つ。海部ってまだ居たんだ。
とりあえずは、元・前将軍の6名はこの際、引退をお願いします。
悪人ずらで走り回っている中川秀直はとりあえず後藤象二郎といえば後藤が怒るでしょう。
そして決定的なのは、勝・龍馬の役割を果たすべき人物の完全欠落という不幸。
北朝鮮がミサイル7発ぶっ放しても何とも言わない、感じないこの危機感の無さ。龍馬が聞けば卒倒もの。
いま平成の御代にあるのは船中八策ではなくて、完全無策に違いはありません。