山陽立地・つれづれDEEP

10年にわたって書き散らかした事々を、この際一か所にまとめた

ホップでロックな弾き語り・出海圭太参上②曲想

d23e31e3.jpg 圭太のCD『華乃夢』・・
GENOMUか「はなのゆめ」なのか、それは聴く者にまかされること。
全13曲。彼のこれまでの人生の情感、ロマンが全て詰め込まれたかのような宝筥。
そのどの曲にも、精一杯のメッセージが詰め込まれていて微笑ましい。
彼には、音楽が最強の自己表現手段なんだと腑に落ちる。

01.さよならROCK STAR  02.真夏のオレンジ 03.SEA SIDE ONE DAY 04.色違いのブランコ 05.お願いマリー 06.WHEN I WALK IN THE  RAIN 07.カメレオン 08.クローバー 09.A Christmas Song Just For You 10.恋に落ちて 11.宇宙からのプレゼント~遺伝子に乗って~ 12.華乃夢~GENOME~ 13.空を見上げて 以上曲目を全部書いてみた。
なかなかのバリエーションで、もちろんメッセージも多彩だ。
勿論、All Lyrics&Music&Arrangement &Performance: Izumi Keita とあって、全てオリジナル。

曲を聴いての感想は、個人の好みと年代に左右される。私が感じたことが当たってるかどうかも怪しいものだけど、御年68歳の老人がどう聴いたかも少しは参考になるんじゃないかな。
我が年代は戦後押し寄せたJAZZの影響をもろに受けた年代で、何しろメロディー渇望症だ。
その為、現今はやりのラップその他、はっきりしたメロデイーが浮かんでこない唱は誠に苦手。
最初は圭太の歌もやはり今時の唱に思えた。
しかし何度も聞くうちに、01.02.のノリ、04.のイントロ等メロデイーライン以外のバッキングの中に、キラりと光るメロデイーの落ち穂に気付く。またバッキングの構成の確かさはまさにクラッシック。
そして12.が特にお気に入りになりそう。
笑われるかもしれないが、全体に桑田テイストを感じると言えば怒られるかな。
そして、有りがちだが歌い過ぎ、弾き過ぎ、うるさ過ぎになっているように思った。
あと望むらくは、サウンドの味付け。もう少しソフィステイケイトされたサウンドを加えれば、ぐっと曲想が変わってくるはず。一度大里聖彦に聴かせて意見を聞いてみたくなった。彼のアレンジでブラシュアップだ。
勿論、このままの素材でも熱烈なフアンが付くだろうし、飯は食っていけりこと間違いありません。
あとは、彼を理解して彼をプロデュースしてくれる存在に巡り合えさえすれば化けること間違いなし。