山陽立地・つれづれDEEP

10年にわたって書き散らかした事々を、この際一か所にまとめた

日本振興銀行と商工ファンドの闇

 小泉内閣竹中平蔵元金融担当相のブレーンとして不良債権処理を進めて一躍時代の寵児と持て囃されたき村剛日本振興銀行前会長が逮捕された。
その疑いは業務用電子メールを削除して金融庁の検査を妨害したとされている。
この検査忌避は木村が竹中のブレーンとして辣腕を振るう上で金融検査厳格化と一端として定めたルールで、自らがそれに絡め取られた結果となった。
融資に必要な担保を持たない中小企業向けに無担保でも少々利息を高めに融資しようと言う、中小企業の親父が泣いて喜ぶようなうたい文句の銀行を立ち上げたのはいいが、その強引な手法に批判も高まっていた。
日本の企業のどこでも見られるように、行内では天皇と恐れられ、行内手続きもくそも有ったものではないありさまで、融資業務全体を独裁していたらしい。
この度の検査忌避で逮捕に至るまでの相当期間、その実態が明るみにされることは無かった。
日本の企業人は一体どうなっているんだい。

かってしかめっ面でぼそぼそとものを言う木村に何か胡散臭い匂いを感じていました。
最近見ないなと思っていた矢先SFCG商工ファンド)の債権買い取り・売り渡し取引にかんするメールの削除を命じての逮捕と言う。
金融庁から検査に入りますよとの通知が3日も前からあったらしい。
当然抜き打ちと思い込んでいた小生が浅はかでした。いや、もっと以前に庁内から検査が入ると言うご注進が伝わっていたのかも知れない。

ここで許せないのは、SFCGの日本一の強欲社長の資産隠しに手を貸し、其れに乗じて自らも掠りを取ることに汲々としていた事実だ。
SFCG商工ファンド)・大島健伸こそ中小企業の生き血を啜って事業拡大してきた極悪非道。
リーマンショックで資金を引き揚げられあえなく倒産に至ったが、どっこい資産隠しに奔走する強欲大島社長の片棒をこの男は担いで恬として恥じることはなかった。
あれほどしたり顔・正義感面をして中小企業のための画期的銀行とノタマッテいた仮面が見事に剥がされた。
SFCGの社長共々、蛆が湧いていやがる。
最近これ程醜悪な話は聞いたことが無い。
天網恢恢疎にして漏らさぬ様に願いたい。