山陽立地・つれづれDEEP

10年にわたって書き散らかした事々を、この際一か所にまとめた

廃県置藩ということか

 小沢があるべきは地方分権ではなくて地方主権だと吠える。
もしかしてこれって明治維新の維新というイメージに誤魔化されて何か新しい事が始まったように思い込まされていた日の下の民草は、これが今で云う政権交代、即ち権力交代に過ぎなかったことに未だ気が付かない。
廃藩置県と言われて借金漬けのお殿様達は華族という棚上げ扶養階層に祭り上げられて、借金踏み倒し公認徳政令に喜々として雪崩れ込んだ。
お陰で、世界史に稀な無血革命が成立した。中央集権となったからには、早速義務教育を施し、津々浦々読み書きソロバンを教え込み、来たるべく工業社会の安価なしかし勤勉な労働力を育てていった。
天皇醍醐天皇以来の親政とかで杓の代わりにサーベルをぶら下げて赤子を戦場へと駆り立てた。
江戸時代諸藩はそれぞれの個性を持ち、薩摩藩などは藩内情報が漏れるのを心配の余り、言葉さえも変えてしまうと言う徹底ぶり。幕府にいちゃもんを付けられてお取りつぶしになった藩は数知れず、ひたすらお家の存続を図った。
お陰で多様な個性溢れる文化・風俗が生まれた。
中央集権なんて一つも良くはありません。
かくなれば、逆維新即ち廃県置藩も面白かろう。
やるからには地方主権もここまで徹底してやってもらいたいものだ。