山陽立地・つれづれDEEP

10年にわたって書き散らかした事々を、この際一か所にまとめた

ドバイの壮観・砂上の楼閣

夜明けとともにドバイを飛び立った。前夜、闇に紛れて見えなかった広獏とした大地が目に入る。
ほとんど隆起の無いまっ平らな砂場に指で好き勝手になぞった町が延々とひろがっている。
その一角、砂上の楼閣かと見まがう高層ビルが立ち並ぶ一角が見えてきた。
噂ではイスラムの考えと、日本での工事請負との慣習の違いから、莫大な追加工事の支払い認証を巡って、ゼネコンが損失を蒙った有名物件ではありませんか。
何千億円が焦げ付いた正に砂上の楼閣、蜃気楼と思ってみるが、その見事さには圧倒されるものがある。これぞイスラム
このUAEを過ぎると、そうシナイ半島を斜めに下り、紅海を横切ってアフリカ大陸に差し掛かると、あの大断層地帯を除いては、無表情な砂漠が延々続く。
T君はラクダが歩いていたとほざくが、高度1万メートルから、そんなの見える訳が無い。