山陽立地・つれづれDEEP

10年にわたって書き散らかした事々を、この際一か所にまとめた

DEEP・「死の瞬間」②

我々が死に瞬間を恐れるのは脳の仕業と云うのがこの記事に協力した医師達の共通見解と思われる。心配しなくても脳は身体的な苦痛から逃れるために、感覚や意識を落としてしまうとのたまう。ブレーカーが落ちるように脳が痛みに耐えられなくなった瞬間に身体のスイッチを切ってしまうというわけだ。これは瞬間意識が飛んでしまうと言う事なんだろう。じゃあ意識は脳の何処に宿っているのかな。・・・あぁ悩ましい。
脳の機能で言えば脳幹という小指大の組織があって、運動神経や感覚神経の束が走っている。最終的な人の生死の境目は脳幹が機能的に働いているかどうか。ここの血管が破れると、呼吸も心臓も止まってしまう。意識が無くても呼吸をし、心臓も働いている状態も有る。
生涯で初めて全身麻酔をした際、この世に戻って来るー意識が戻る際のあの暗闇の底から湧きあがってくるような感覚。これが一種の臨死感覚と云えるかも。
ある学者は「死を察知した脳はドーハミンやβエンドロフイン、セロトニン等脳内伝達物質を多量に出し、”超気持ちいい状態に”するそうで、これは自然死・自殺・他殺をとわず共通する幸福感」だそうである。
40―60歳間の写真を見れば、晴々とした顔つきは殆どなく、慢性の金欠症状にうかない顔。そしていよいよラスト10年を頂けるかどうかとなって、せめて心の準備だけはしておかなくてはなりません。