山陽立地・つれづれDEEP

10年にわたって書き散らかした事々を、この際一か所にまとめた

八尾・曳山祭①

八尾の風の盆を知らない人はまずいないが、案外この曳山祭は知られていない。養蚕業の集積地としての八尾は富山藩のお納戸とまで言われた豊かな町で、そこにはこの地方には似合わない町人文化が栄えた。
その名残が6町に伝わる豪奢を極めた曳山で、やはり角回しの勇壮さが見どころなのは言うまでもない。
早朝、聞名寺境内に勢ぞろいした曳山を見物することから始まる。
以前に風の盆にやってきてぶらついたのはなんと八尾駅周辺で、坂の町と言われる意味は、井田川を渡った丘の町を望んで初めて納得。
9:30出発で門前で祭りの安全を祈る神事が執り行われる。八尾市長の挨拶もあって警官に規制されながらもベストショットを狙った。
三味線、笛、太鼓の奏でる古式ゆかしい典雅な曳山囃子につれて、凛々しい若者達が揃いの法被姿で曳く6本の曳山。夜ともなれば数千の灯がともる提灯山車となって、夜景にうきあがるとか。
残念ながらあとの予定があって、しぶしぶ退散した。