白鷺城と称される国宝姫路城の平成の大改修(2009−2015)も最終段階大天守大改修に入った。その為、あの華麗な大天守は素屋根で囲われ、真っ白な巨大な箱にすっぽりと覆われている。
その箱には、在りうべきお城の姿が描き込まれ、それはそれは壮大な絵巻。
今年の桜見物は、当分望めない大天守の見おさめの意味で大変な人出だったと聞いている。これからの5年をどう過ごすかも地元にとって深刻な問題と思われた。
しかし、昨日「天空の白鷺」を体験して、もう二度とない天空ステージから天守を目前にし、南を向いて姫路駅へと続く大手前通りを臨んだ。
また、天守が覆われたのは、これで2度目となる。その最初は昭和も敗戦まじかの頃。空襲被害を避けるためまっ黒な布で全体が覆われていた.
この為かどうか解らないが奇跡的に空襲から逃れ、戦後その姿を現した時には、随分市民の心を勇気づけたと伝わっている。
きっと、5年後の完成の砌には東日本大震災の復興の西の象徴となるでしょう。
まあ、一度は登ってみる値打ちが有ります。だって、大天守と宙空に浮かんで対面出来る機会はそうそう訪れるものではありません。