山陽立地・つれづれDEEP

10年にわたって書き散らかした事々を、この際一か所にまとめた

尊王攘夷いや尊農擾医・

財団法人世界平和研究所(会長・中曽根元首相)は8日、環太平洋経済連携協定(TPP)について、「わが国の発展には経済連携を積極的に推進することが急務だ」と指摘し、政府に交渉参加の早期表明を求める提言を発表した。
提言では、TPP参加の利点について、〈1〉長期的には輸出競争力が向上し、輸入品価格の低下で消費者に利益をもたらす〈2〉海外投資を通じた生産基盤の強化と、対日投資の増大が期待できる――などの点を挙げた。政府に対し、早期の交渉参加で協定の具体的なルール作りに参加する機会を確保するよう求めた。

 一方、交渉参加への国内の懸念を払拭するため、政府には農業再生策や農業予算確保の見通しを明確に示す必要があるとした。また、TPPに関する情報発信が不十分なことが「国民に混乱を招いている」とも指摘し、TPPを含む経済連携問題を統括する部署を政府部内に設置することも提案した。

上記はTPPに関する大勲位中曽根御大のご託宣である。
平成の幕末、日本国を揺るがすこの尊王攘夷、いや違った、尊農攘医がニュース番組を賑わしている。
なにしろ、TPP締結により、日本の農業は崩壊し、この国の麗しい公的医療保険制度はたちまち倒壊。医への株式会社参入により保険外治療が広がり混合治療が可能となる。そして、金持ちだけが上質な医療を受けられる今の米国社会のように変貌する。
開国すれば京・大坂に赤鬼青鬼が押し寄せ神国日本は汚されると狂信的に走り回った姿と似通って、これが、血相を変えて吠えまくるTPP反対派の言い分となる。
一方、野田首相はこの10日にもTPP交渉開始を閣議決定とする構えとか。
この構図、どこかで見たような。幕末開国論議そのものではありませんか。
そうなれば差し詰め野田首相井伊直弼大老か。世に大乱の兆しとなるか。
平成の大獄、平成の桜田門外の変。いろいろ想像しちゃいます。