山陽立地・つれづれDEEP

10年にわたって書き散らかした事々を、この際一か所にまとめた

環日本海


日本地図を逆さに見ると日本の南北問題の意味が分かってくる。
前に日本列島はユーラシア大陸の防波堤と言ったが、これは単に大津波を受け止める役割を言ったのではなく、防波堤である以上、日本海を囲んでの環日本海地域の大いなる役割を担っていると申し上げたつもりだ。
今日の山陰・裏日本を眺めれば、対岸の朝鮮半島・ロシア・クリルとはさしたる交易もなく、冬ともなれば荒波逆巻く非情な海とのイメージしか持たないが、実は有史以前から、この海を渡ってどれ程の交易・交流があり、どれ程文化の往来があったことか。むしろ現状の方が希な状況であることに気が付く。
尖閣諸島の事を言えば、東西の支那海にまで話は及び、膨張する中国の海洋野心に対抗する重要拠点であることは自明だし、ましてや帝政ロシアの時代から不凍港ウラジオストック確保に執念を燃やしていたロシアがその出入り口の要衝となる千島・北方四島の返還に応ずるはずがないことは明白。むしろ環日本海経済特区とし共存共栄の運命共同体にまで成熟させるのが得策と言うものだ。、
http://livedoor.blogimg.jp/tiger_85_03/imgs/3/8/3882e98a.jpg