山陽立地・つれづれDEEP

10年にわたって書き散らかした事々を、この際一か所にまとめた

身近に感じる不動産動向①

昔を振り返つてみると、千尋の谷に懸かったか細いつり橋とは知らず、霧の中渡り終えて振り返って見れば、霧の晴れ間から遥かな谷底が垣間見えたような人生もやっとカウントダウンに時期に突入した今日この頃。
しかし日々の生活の糧を稼がねばならない状況に変わりは無い。
考えてみれば、時々刻々変わり行く不動産動向をリアルタイムに書き記しておくのも大事なこと。自分の状況認識が果たして正しかったかどうか、後々判定するためのデータとなるわけだ。
現在、平成20年7月の時点で聞こえてくるのは、業界がまるであのバブル崩壊後と同じ、あるいはそれ以上の惨憺たる様相を呈してきたという認識であります。とくにファンドとやらの、つい最近までの勢いはまったく影を潜め、ゼファーの倒産は、この前の悪夢再来を実感させるに十分な衝撃となった。
こうなれば、BKの融資は厳格審査となり、平時であればなんの問題も無い融資さえ、「上がそう言っておりまして」の台詞で断ち切られてしまう。上つて一体誰のことなんだ。このやり口は商工ローン、街金と同じで、私も散々いたぶられたもんでした。考えてみれば、サブプライムと名がついていれば、与信上正直に申告しているわけで、無理があることをカタカナ文字で誤魔化され、高度な収益計算と称して、危険の種を世界中のファンドにばらまいたからショウガナイ。なにが真ともで、どれがババなのかさえ分からなくなった、というより端から、分からないようにした魂胆が丸見え。日本人の悪い癖は、すぐ猫も杓子も雪崩を打って同じ方向に走り出したら止まらないならまだましで、すこしの躓きを大げさに事上げして、今度は反対の方向へまたまた爆走をはじめる。
それこそ商売は人と同じ方を見ていたのでは商機を捉えることなどできるわけが無いし、損はもれなく付いてくる。神戸市中央区にある建設予定の複合商業施設「神戸ミッドポート」にも異変が起きている。新聞が報道するころは、すでに案件を巡ってすったもんだももう終盤で、大勢はほぼ決しているに違いはないと見ていい。
そのような表舞台のどんでん返しも見ている分にはあもしろいが、面白がっていては一文にもならない。
かくなれば、白熊の食い遺した腐肉といっても十分美味しい案件を寄ってタカって処理する我々の出番がやってくるというもの。景気の良いときは、案件をもちまわり、十分融資もいたしますというBKに勝てるわけが無い。
しかし、BKも一端風向きが変わると、融資なしの仲介など日ごろやり慣れないことから、動きがとれなくなってしまう。
このような情勢のなか、よくよく探せば、これをチャンスと捉え、ひごろ温存していた豊富な資金を投入を模索している企業も固有名詞であるとの情報を聞いた。その名前から、さもあろうと頷づいたことです。
あるいは、企業の体質改善のため、積極的には売りとはいわないが、確実・堅実な買い手と予算をぶつければ
極々秘密裏にそこそこの物件が動いてゆく。ただ勝ちをあせって我々仲介方から話をぶち壊すことだけは避けないと。ある程度時間をかけて気長くとりくまないと、出来る話も出来なくなる。そんな状況を耐えて、同時に緊張をたもっていくのはかなり難しい芸当でもある。私が特に最近このブログに力入るのも実はそういう事情があるからです。・・・本当にじれったいつたりゃありゃしない。