山陽立地・つれづれDEEP

10年にわたって書き散らかした事々を、この際一か所にまとめた

名勝・鹿ヶ壺

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先日も須磨浦公園の出かけて須磨浦ロープウエイの真下にある料亭「花月」でレトロな雰囲気のなかで、リーゾナブルでなお美味な神戸牛会席を頂いたりして、近場で楽しむのも悪くないとの結論に達した。今日も(9月7日)昼前に思い立って森林浴がしたくなり、かねて調べておいた「ひょうご森林浴場・雪彦峰山県立自然公園に出かけた。鹿ヶ壺の壺という表現が気になり、いったいどんな風になってんだろうとの好奇心。鹿が水浴びでもするような水たまりをそう呼ぶのかもしんない。
現地到着が3時過ぎ、少々お腹がすいていたので、鹿ヶ壺山荘に飛びこんで名物麦とろ定食を頂く。
腹ごしらえができたところで、謎の鹿ヶ壺にいざ見参。
現在は「やすとみグリーンステーション鹿ヶ壺」と呼ぶキャンプ場をかねた入口に昭和5年と記された石柱があった。「天然記念物鹿ヶ壺歐欠兵庫県」と刻まれてある。さて壺とは?と進むうち、これまた薄汚れた大看板が現れた。なるほどこの看板の解説を読んで初めて鹿ヶ壺の全容が見えて来た。
引用「林田川の源流鹿ヶ壺は、雪彦峰山県立自然公園内にあり、滝の流れは20度から90度の階段状の急斜面を水が上流から運んだ石や砂とともに流れ落ち、階段面において旋回し、数十万年の長い歳月に岩盤、河床をえぐり、岩質は石英粗面岩のかたい岩質であるが削り磨いて、大小数十個の甌穴をつくり、これらの甌穴に鹿ヶ壺、底なし等その形状にちなんで古くから名前が言い伝えられています。最大の甌穴が鹿ヶ壺であり、鹿が寝ている姿に似ており、鹿ヶ壺と名づけられ全体の代名詞となっております。底無しの壺はその深さ約6メートルあり、まったく底が見えないところから名前がつけられ、これらすべて一枚岩盤で出来ており、甌穴の大きさ、またその数においても全国的にもめずらしいと云われております。」・・・なるほど。甌穴の甌(おう)とはカメのこと。POT HOLEといったほうが解り易い。岩石面上に出来る円形の穴を言うらしい。落差にして何十メートル有るんだか。上から主な甌穴としては鹿ヶ壺・鹿ノ尾・オハグロ壺・底無・駒ノ立洞・五郎田壺・雑橘壺・鳥ノシコミ壺・五郎在壺・尻壺とある。林間の涼風を楽しみながら、階段を上ってゆくと、子どもたちの歓声が聞こえる。滝すべりに興じている姿が眼前にあらわれた。見るからに滑らかそうな岩肌を天然の滑り台に見立てて意外な程の急速度で滑り落ちる。はらはらしながらも、その度に拍手を送って声援する。流れに手をやればヒンヤリと心地良い。・・・なかなかのところですよ。