山陽立地・つれづれDEEP

10年にわたって書き散らかした事々を、この際一か所にまとめた

夏にビアガーデンなら冬は鍋ガーデン

あれは8月も過ぎて、最高の売上を果たした満足感に浸っていたころ。喫茶リオ・ブラジルでトグロを巻いているとき、KビルオーナーのN氏が来店し、雑談となった。
N氏は駅前にジャスコビル、マクドナルドビル、そしてなんといっても、駅前にパチンコ店を何軒も経営しておられる、例の永田グループの中でも一派をなす大物であります。
話の中で、ジャスコが入っていたKビルの東隣にあった住友生命の土地・建物をこのたび買うことになったが、
1階はパチンコ店をするにして、2階部分に良いテナントがないか探しているとの相談があった。
私も若干37歳、まだ商売上の挫折を知らない生来のこう見えても、ボンボンでありました。
早速、その話に飛びついて、是非2階のテナントに私どもをお願いしますと申し入れをしてしまった。
業種は飲食として、業態は早速検討して立案しますと約束をした。
この独断に対し、親父は一言も反対することなく、資金の手当に走ってくれた。
ただ今思えば、この時の雑談がなければ事業拡大へと走らなかったでしょうし、ビアガーデンの収益を楽しみに穏やかな人生を過ごせたかも知れない。
それと、当初建物は取り壊さず、古いままを使う約束が、急きょ全面建て替えへと変更になったこと。
投下する資本が、かなり違って膨らむ結果となった。
業態としては、やはりビアガーデンの成功体験に縛られていて、夏の忙しさを冬もというイージーなものでした。
そう夏・ビアガーデンなら冬・鍋ガーデンでいこうとなった。市内企業の宴会担当幹事さんとは、ビアパーテイー
を通じて親しくなっている。忘年会・新年会目当ての宴会や路線を、知らぬうちに目指してしまったわけだ。