山陽立地・つれづれDEEP

10年にわたって書き散らかした事々を、この際一か所にまとめた

強烈な収益マンション押し付け販売を目撃

昨日、私が大学卒業して3年程勤めた株式会社入江商店時代、神戸製鋼大久保工場の購買係長をしておられてお世話になったT氏から呼び出しがあった。御子息が収益マンション販売の押し付け営業にあって迷惑しているから助けてくれとの依頼だった。
ことは、3日ほどまえから始まって、KホームのSと名乗る営業マンから、まず職場に電話が掛ってきて、収益マンションを買わないかとの勧誘。これはよくあることで、大概が要りませんと宣すれば、それ以上シツコクは言ってこない。ところが、このSは違った。翌日も職場に電話が掛かり、職場には電話はこまると告げると、こんどは家の電話を教えろという。このご子息も見るからに気の弱そうな御仁で、営業マンも電話の話しぶりで、押せば何とかなると踏んだんだ。
職場に気兼ねして、家の電話を言ったもんだから、翌日は家へジャンジャン電話を掛けてくる。
それも夜9時から11時過ぎまで、切っても切ってもかけてきたらしい。
結局、近所の喫茶店で直接会って断固断ろうとなって、明日1時、伸ちゃん立ち会ってくれないかというわけ。
宅建業法でも、そんな執拗な営業は禁じているし、サラ金も遠慮する9時ー11時の電話なんて考えられない。
どんな奴が出てくるのか興味もあって同行を承知した。
先に私が喫茶にい入って昼食をすました頃、資料鞄を抱えた営業マンとご子息が入ってきた。
御子息は着席と同時に、そんな話には興味も関心もないから、説明などする必要もないと告げているにも」拘わらず、鞄を広げて説明用の資料を出そうとする。おもわず、歩み寄って、「あんた、ほんとしつこいな。」と声をかけた。一瞬ギクリとした表情をしたが、瞬間立ち直ってどちらさんですかと自分の名刺を差し出す。
かまわず、たいがい執拗な電話に迷惑しているんだ、あんたがその電話の主かと問い詰めると、私は今日説明のためだけに、わざわざ東京からやってきているもので、そんな事情は預かり知らぬとトボケル。
役割分担なのか、その男がSの名前で電話をして来ていたのか。あとでご子息はどうも同一人物に思えると言う。
そこで私とその男がもみ合いになって、表に出ろとなった。喫茶のお姉さんも、もめ事は表でやってと迷惑顔。
そのまま表に出て、ご子息には110番しろと声をかける。手筈どうり110番を済ませながら、なんでここまでシツコイ営業をするの。振り込め詐欺の新手かいなと決めつけていると、ポリさんが3人やってきた。
こちらの事情をはなして迷惑行為で排除してくれと申し入れる。奴さんはあくまで、担当の営業マンから物件の説明をしてくれと頼まれてやってきただけと、新幹線の切符まで出して抗弁する。堂に入ったもので。
そのうえ、こんな失礼な応対はない一言謝れとまで言い出す始末。まあうまく言い逃れも考えている。
この手の押し付けが有るとは聞いていたが、実際実物を目にするのは初めてだ。無作為に電話した相手の対応次第で、つけこんで高額物件を収益物件と称して売りつける。こんなので無理やり買わされる人もいるもんだ。商談が上手くいかないときは、せっかく東京から来てるんだから、誠意を見せろぐらいに居直って経費を請求でもするんだろう。我が方の強硬な態度に諦めたのか、出した名刺を返してくれと言いだした。
ポリさんも民事不介入でもなかろうが、こんな見え見えの手口どうにかならないのとの問にも頭をかしげる
あとで、名刺に記してあった会社名を検索すると立派なHPが出てきた。
こんな会社がこうまでしないといけないくらい追い詰められているのか、あるいは普通の会社を装うHPなのか
分からないが、随分と乱暴なことにまで業界の雰囲気は荒れているんじゃないのかな。
警察の対応には不満が残ったが、1時間半ほどのグズグズでお互い今後拘わらないことにして別れた。
原因ははっきり断らなかったことにもあるんですよと、今後の注意をしてT宅を後にした。
こんなことが、日本中のあちこちで起こっているに違いない。振り込み詐欺以上の被害が出ているんではないのかな。・・・まさに平成幕末の感あり。