山陽立地・つれづれDEEP

10年にわたって書き散らかした事々を、この際一か所にまとめた

お寺選び

1月7日長久寺においてしめやかに葬儀は執り行われた。もう余命少なしと分かっていた11月頃から、お寺さんにはその際はよろしくとお願いをしておりました。お通夜からして、大変な数のお参りで驚いておりましたが、本葬にも600人からのお参りがあり、土佐から駆け付けた親族一同も、そのお参りの数のあまりの多さにビックリいたしておりました。
この長久寺へお願いする経緯も、未だに不思議なことがあります。
明石市内には禅宗といっても永平寺派の月照寺南禅寺派の長久寺他があり、須崎の津野氏ゆかりの菩提寺・元亨院は永平寺派と聞いておりました。
なんでも詳しく知っていたその親父が、私の亡くなった長男のお骨をお祭りすべくお願いしたのが長久寺さんでした。このお葬式を執り行う20年前のこと。
本来なら、永平寺派の月照寺にお願いすべきところを長久寺にお願いしたその訳は、またまた25年ほど昔、私のすぐ下、二男正志を数え2歳で亡くした際、長久寺の先代と知り合いであったことから供養を頼んだことにあります。それ以来、私ども夫婦は、毎年命日には長久寺で菩提を弔うべくお参りをいたしておりましたので、和尚さんともおなじみの間柄となっておりました。
院号は須崎・笹野の元亨院にお願いしたものの、果たして長久寺でいいのか、親父の兄の四郎伯父のように月照寺にお願いすべきものか相当迷いましたが、親父が2人もの供養を願った因縁が断ちがたく、和尚に相談したところ、宗派違いは気にすることはないと諭されて、やっと長久寺での葬儀をお願いすることになりました。
なんとも不思議な親父のお寺選びを尊重することが、ある意味供養となりはしないかと考えたわけです。