山陽立地・つれづれDEEP

10年にわたって書き散らかした事々を、この際一か所にまとめた

戦い済んで夜が明けた・2009衆院選挙

 まずは日本人に生まれ落ちたことを感謝しましょう。
この40日あまりの選挙前期間あらゆる予測が飛び交っていたが、それが段々収束して行き、直前には民主300越が確信をもって報じられる。
内心ほんまかいなと思っていると、この暗示に懸ったように日本が揺れた。
30日投票締め切りと同時に、出口調査での分析で当選確実が一斉に打たれる。
480議席のうちほぼ半数がこの瞬間に決まっちゃった。
これでは選挙での投票数発表を一喜一憂して聞いたあのハラハラドキドキもあったもんじゃない。
それ以上に驚きなのは、この確実報道に訂正が一件も無かったこと。いろいろ学習して慎重に確実を打っているんだろうが、その精度には驚かされる。
あれは何時の選挙だったか、神戸商大同窓の塩田晋先生の選挙を2度お手伝いしたその初回。民社党候補としてかなりの健闘を見せた手ごたえから、開票が70%ほどすすんだ処で、サンTVが当確を打った。
事務所に詰め掛けていた我々、自然とバンザイの声が湧き上がる。それでは皆さんTVが入りますから改めて万歳三唱お願いしますとなったその時、忘れもしない北口明石市長のお父さん・北口進県会議員が大声で、もう高砂は開いたのかと叫んだ。その声で、我を取り戻したかのように会場は一瞬冷静を取り戻す。
高砂対立候補宿敵渡海紀三郎の地元・大票田である。
やっとのことで、バンザイを思いとどまった直後、サンTVが当確訂正を報じた。
やはり高砂が明いて渡海票がぐっと伸びた。バックストレッチで抜かれてしまった。
二度目の選挙では、川崎重工の軽音楽部をチンドン屋よろしくトラックに乗せ、出陣式も晴れやかに演出。
おまけに立会演説所では応援弁士を務めるほど肩入れしてしまった。
当時、日本のケネデイを自称されていたダンディ塩田が我が店のカウンターに腰かけて「津野君今度の演説会ではどう言ったらいいだろう」と仰って下さったことが目に浮かぶ。

一方今回の選挙で私の注目は高知1区。神戸高知県人会・福井潤氏の令息・福井照氏と橋本大二郎氏が激突している。
この夏、よさこいに帰った時も、行く先々で福井と橋本はどうよと聞くのに忙しかつたが、その際は福井有利との声が多かった。
橋本知事時代、県人会総会にはたびたびお出で頂き、福井も橋本も勝たしたいが、小選挙区となれば議席は一つだ。
状況はとインターネット速報で探るが、高知2・3区は結果発表が出ているが、1区は何時まで経っても開票0%のまま動きがまるで分らない。
余程の接戦か、高知市役所の役人が手ぬるいのかと待つうちに、12時ころになって突如最終結果が出た。
福井照辛勝。思わずTVの画面向けて拍手を送っていた所を見ると、やはり照ちゃんを応援していたんだ。
この2年、橋本が知事満期辞任して国会に出馬宣言そてからの、父君福井潤さんの心労といったら無かった。
知名度・人気とも抜群の橋本候補に勝てるわけがないとだれしもが思った。
しかし、流石高知、自民が強かった。1・2・3区とも自民が議席を守ったがぜよ。
民主の風四国山脈を越えては吹か無かったんだ。