山陽立地・つれづれDEEP

10年にわたって書き散らかした事々を、この際一か所にまとめた

鶴橋探検③

 鶴橋の町の角を曲がる度に「とらちゃん」の屋号の付いたお店があります。高級和牛精肉店からホルモン小売専門店高級焼き肉レストラン、そして今頭を突っ込んでいるホルモン屋さんまで。
話に聞くと、とらちゃんには3つの流れが有って、初代の3人の兄弟があり、それぞれが本家・小川亭とあと一軒名前を聞いたが忘れちゃった。この3軒が精力的に店舗展開を図った結果、鶴橋は勿論大阪中にとらちゃんと名乗るお店が林立状態だ。
牛を一頭買いして、これを効率よくはかす上でも、高級店からスタンドホルモンまで、こまかく客層を狙ったお店を取り揃える必要があります。
そういう意味で、このつるはし駅前ホルモン・えびすは決しておろそかに出来ないコンセプトをもって待ち構えておりました。
カウンターに横長の土ものの皿を置き、お客の好みを聞いてから、タレをもみ込んで盛り付けてくれる。
南ちゃんからの連絡ですからサービスしますと、まず赤身を4種並べてくれた。おまけに食べる順番まで指定してくれる。
霜降りの見るからに高級そうな肉を期待してはいけません。しかし、赤身肉のおいしさを引き出したそれぞれの部位を食べ比べる楽しさを教えてくれます。
ホルモンについても、一一の説明がありましたが、タレ・塩と組み合わせて、盛付けてくれる順に速攻で平らげてゆく。蕩けんばかりのてっちゃんから、見たこともない厚切りのタン元等。たらふく食べて、クッパで仕上げだ。難点は、煙を全身にかぶってあとが大変だと弘子ちゃんと話しながらお勘定となった。
店長の高垣ちゃんは、いずれは独立してホルモン専門店を出したいらしく、お客との会話も弾む。なんでも嫁さんが明石の松江だとか。いっそ明石でお店をだしなよとまで言ってしまった。
そんなのりからではあるまいが、2人前で五〇〇〇円をきるお勘定に、これで良いのと念を押す騒ぎだ。