山陽立地・つれづれDEEP

10年にわたって書き散らかした事々を、この際一か所にまとめた

山県有朋・山城屋和助事件

 小沢幹事長不起訴の速報がもたらされた。マスコミの面々はガッカリの表情を隠さない。
いままでの、論調では、小沢も起訴され、幹事長辞任、議員辞職にまで追い込まれる予定だったはず。
奇妙なことに、一昨日発売の週刊文春は殆ど小沢問題の話題を載せていなかった。多分こうなることを予知していた形跡がある。一方、週刊新潮は相変わらずの小沢叩き。振り上げた拳をこの肩透かしで何処へ持っていくのか見ものでもある。
マスコミの反応はともかく、どうやら明治維新も平成維新も五十歩百歩のようだ。
となれば、その規模破廉恥の度合いからして、比較してみて平成の事件のまあなんと小ぶりで小さいことに気がつかされる。
かの長州人で陸軍卿に上りつめていた山県有朋は、同じく奇兵隊あがりの野村三千三、のち山城屋和助をして軍の資金を横流し生糸相場で大儲けして甘い汁を吸っていたが、晋仏戦争のあおりで巨額の損失を出す。よせばいいのに、その穴埋めせんとして追い銭までかます。それを山城屋が私服してヨーロッパで豪遊した。
まあ破れかぶれだったんだ。これが陸軍省の知るところとなり、追及が山県のまで及びfだした。
山県絶体絶命の状況下、山城屋和助が陸軍省の一室で割腹自殺し、結局資金課の課長が引責辞任して幕となった。一説では山県が無理やり自決を迫ったとか。何しろ融通し穴を開けた金額は64万円で、当時の陸軍予算の一割といわれている。
馬鹿といえば馬鹿さも半端じゃありません。まったく規模が違う。やるならここまでやってみろてなもんだ。