山陽立地・つれづれDEEP

10年にわたって書き散らかした事々を、この際一か所にまとめた

龍馬最後の帰郷⑪吸江寺会談

 会談の場所、松ヶ鼻の茶店へ龍馬たちが入って行くと、渡辺弥久馬と本山只一郎の他にもう一人の武士が来ていた。本山の同役、大目付の森権次であった。渡辺がよんdおだろうか。この席で龍馬と渡辺達がどのように挨拶を交わしたのか。
「それより種々龍馬より申し上げ、(渡辺、本山は)大いに時勢を御看破に相成り、実に薩長と同心協力尽くさずんばある可からずと云われ、それより小銃のことも無論に受け取り候事に致すべしとの御結論は運ばず・・・」
岡内はこのように佐々木に報告している。そのうち夜も更けたので、今夜限りではなくさらに会談しようということになり、「この語の出会いは吸江の寺にすればよろしからん」ということになった。
それから「御三所より白酒をお持たせ」だったのでそれを飲みながら上士、下士の差もなく、しばらく楽しい話が続いた。
会談はその後も吸江の寺で再三行われ、ライフル銃買い上げの案件は龍馬の希望通りに処理された。