山陽立地・つれづれDEEP

10年にわたって書き散らかした事々を、この際一か所にまとめた

朝鮮半島有事

 いよいよ半島が緊迫してきた。
この3月末、韓国哨戒艦爆沈を受けての日本政府の危機感の無さは本当に信じがたい。
普天間基地の移転問題に明け暮れて、まさに半島有事がもたらす日本国に及ぼす危機の検討がまるで為されている形跡が見られない。
5月20日になって合同調査団が調査結果を発表し、北朝鮮製魚雷の爆発が原因と断定した。
これにより半島有事の可能性が増大し、米韓国軍は当然に警戒度を引き上げている。
一方、我が鳩山首相は、記者団のこの有事状態への対応の内、せめて自衛隊の態勢を引き上げる必要はないのかと言う質問に対して、平野官房長官に聞いたところその必要は今のところ無いとのことだとのたまう。

昭和25年6月25日に勃発した朝鮮戦争は戦後困窮の果ての日本に空前の軍需景気をもたらした。
金ヘンの物は何でも高値が付き、町のガキ大将迄が大きな磁石にひもを付けて、街中を走り廻る始末。
米国の日本統治方針もガラリと変わり、それまで軍国日本再生を懸念して鉄砲の1つも取り上げていたものが、極東戦略の重要な一員としての位置付けに変わった。警察予備隊自衛隊の前身が設立された。
戦争放棄の新憲法の下にであります。
かくして半島の悲劇を横目で見ながらせっせと経済活動に専念して漁夫の利を得た日本でした。

北朝鮮の発表は、この哨戒艦爆沈が北朝鮮によるというのは全くの濡れ衣で、もしも何らかの制裁が有れば、全面戦争も含んだ報復処置を取ると言う何時もの強硬宣言だ。
ところが、今回の攻撃に関しては相当困難な作戦で、思い出せば日本軍による真珠湾攻撃の一手、特殊潜航艇による魚雷攻撃に匹敵する。その狙いは不可解で、軍の独走説もささやかれる。

いよいよ、南北手切れとなってドンパチが始まろうと言う瀬戸際、懸念されるのは日本生贄作戦のこととなります。
北はきっと韓国への乱入よりも、同盟国日本への報復攻撃を宣言するのではないか。
いわゆる人質作戦であります。
弱腰日本は自国民が拉致されても人ごとで済ましてきた。
まして北のミサイルが雨霰と降って来ることなど予想もしない脳天気さ。
その日本を脅すしか実は北に遺された対抗策はありません。
どうする、どうなる日本。