山陽立地・つれづれDEEP

10年にわたって書き散らかした事々を、この際一か所にまとめた

光秀と菅の三日天下

 歴史は繰り返すのか。
この度の菅・奇兵隊内閣のお気楽さかげんはあの敵は本能寺にありの光秀の信長を討ち取った際の気楽さ・無計画さと相通じるものが有りはしないか。
信長を討った後、3日間もの間、有効なアフター信長のための手が打たれた形跡が無い。
安土城には莫大な富・黄金が備蓄されていたのを、何が何でも押さえる必要があったはずだ。
それを瀬田の大橋を落とされてその修復に3日を費やした。そのため、安土城内の蔵は空っぽ。
その後の天下を治めるためにはいくら金があっても足りないと言うのに。
多分、光秀は信長の首を取ることが最大の目的となっていて、鞆将軍の紙ツブテを信じて、己に刃向かうものに対する想像力が完璧に抜けていたんだろう。
今時の日本の総理総裁の方々は、その席を獲得した途端に、それまでのイメージとは真逆の裸の王様になり下がって終う。
だって、一応天下を取ったんだからもうそれ以上の目的を失ってしまう。いや端からその後の経世を持ち合わせないんだから仕方がない。
まだ自分の身体を壊した阿倍ちゃんなどはまだましな方で、森・福田・麻生・鳩山のお気楽さこそ日本の悲劇だ。
その上、小沢悪代官風も地下にもぐってかき回す。あるいは姿が見えないばかりに周辺が虚像を見誤る。
この無気力と停滞と逼塞とが一遍に日本を覆った状況は一体何なんだろう。
あの敗戦の焼け跡で見上げた青空を思えば贅沢千番。
この菅内閣も三日天下に終わるのか。