山陽立地・つれづれDEEP

10年にわたって書き散らかした事々を、この際一か所にまとめた

義父90歳の天寿全う・忌引きを頂く

 この一週間様子のおかしかった義父が昨夜90歳の天寿全う。
寸前まで会話を交わし、駆けつける皆に方々お礼の言葉を伝えて、眠るが如くの往生だった。
広島から警官として神戸に赴任。支那事変では16歳での志願兵。工兵として最前線で弾薬箱を背負っての決死隊の生き残り。存命、金鵄勲章を授与された。
洲本署では手のリ文鳥を飼う人情刑事として鬼の眼にも涙とニュースにも取り上げられた。
警察をリタィア後は悠悠自適の生活を孫・ひ孫に囲まれて過ごす。
心残りは愛妻が病床に伏して10年。最後までものが言えるようになったかと気遣っていた。
全ての面で自立した大正生まれ。なかなかこうは生きられない。
最後の言葉は、「ハイ、私皆に愛されております。」
充分別れは尽くしたが、最後の親孝行弔いのためしばし忌引きを頂く。