山陽立地・つれづれDEEP

10年にわたって書き散らかした事々を、この際一か所にまとめた

野中広務の憂欝

 野中広務氏の小沢憎しは骨髄にまで染みている。不倶戴天の仲だが、逆に見れば小沢なかりせば野中のこの頑張りは無かったろうに。
このタイミングで文芸春秋小沢一郎「悪魔が来たりてホラを吹くを寄稿。
云わば小沢が自民党田中角栄金丸信の威光を借りて権力を欲しいままにした時代から、党を飛び出して新党を立ち上げてはぶっ潰してきた時代まで、直接間接に小沢と対峙し手ひどい目に遭わされてきたんだから仕方ないと言うもんだ。それ故また小沢を知り尽くした一人なんだ。
その野中が予想するこの民主党総裁選の結末予想は、しかし確実な手ごたえのある判定が出来ずにいるじれったさが浮き彫りになっていた。小沢の虚像と威圧感の裏ずけの無さを知りながら、なお権力への執念の侮りがたさを知れば迷うのは当然だろう。
結果、野中は総裁選は僅差での決着となり、どちらが勝利しても、相手を叩きのめすまでは至らず、残念ながら小沢の力は温存されることになる。
その小沢を最後に追い詰めるのはやはり金の問題で、役割は国税庁が担う。近くは組織対策費の36億から、浸透をつぶす度の政党助成金の隠匿。
今世間で騒がれている不動産資金4億等という些細な事件の背後にある巨額不正が息の根を止める。
小沢が幹事長時代とりしきった湾岸戦争の日本政府拠出の130億ドルの内30億ドルの行方が不明にも言及。

さて明日の決戦投票を控えて今夜は両陣営寝ずの選挙対策に没頭。残る30人の中間議員の囲い込みと、相手陣営の切り崩し、そして自陣営の引き締め。
そこで私の予見だが、ここはいっそ小沢に天下を取らせて、勿論首相に祀り上げる。さすれば四六時中ガラス張りの監視の中、不貞腐れての18番雲隠れの術も使えない。
仕方なく、悪知恵に回していた頭脳を国民のためにでも遣ってみるかとなって案外良い施策をやるんじゃないの。
若しくは、今までの剛腕も実力も全くの虚像で、たちまち立ち往生して出来れば政界から姿を消してゆく羽目になってくれれば、少しは政界も健全なものになりはしないか。
山岡ちゃんが必死で小沢を応援するのは、自分の首がかなり涼しく成ってきたことを自覚しているからだ。
どちらにしても小沢に勝たせて大団円の結末を見ることにしようではありませんか。
明日の決着が楽しみだ。