山陽立地・つれづれDEEP

10年にわたって書き散らかした事々を、この際一か所にまとめた

龍馬伝いよいよ最終話

この10カ月、最初は欠かさず観ていたNHK龍馬伝もいよいよ次回で終了となる。
我々が知る龍馬さんとNHK・福山龍馬とのイメージのギャップはともかく、そのストーリーの苦し紛れに編み出した有り得ない絵巻に、突っ込む事にも疲れ果て、最近は観たり見なかったり。
昨夜のテーマは大政奉還。なにより、今年拝観した二条城の客殿が恐ろしく忠実に再現されたセット。どれ程の費用がかかったものか、NHKの豪華絢爛な暴走に違和感を感じる。
おまけに、大政奉還の可否を問う会議の場で、あろうことか慶喜後藤象二郎の胸倉を締め上げる。
なにせ、今回の演出は、役者が過激に演じ、口角あわを飛ばして言葉を発する事と、なにせ埃っぽくて、汚れ汚れに徹した着衣を纏わせることに最大注力したとしかおもえない。
前回の容堂に龍馬が大政奉還建白の決意を迫る場面も、多分これ位の熱さで事が議論されていて欲しいと言う願いを絵にしてみたんじゃないかな。
そんなことで、熱血漢・龍馬がこじゃんと走り回った、まいくり回った龍馬伝
日本の夜明け前夜、理想を掲げて其れが通じたかのような錯覚を視聴者に与えて終わろうとしている。
そこにあった、人間の欲の渦巻く様。雄藩の利害関係。幕府の当事者能力の喪失ぶり等、今に通じる有様を活写して、少しは足元を見てみろ位の啓示とはなりませんでした。
ほんと泥んこ香山君御苦労さん.