山陽立地・つれづれDEEP

10年にわたって書き散らかした事々を、この際一か所にまとめた

ワールドカップ招致の勘違い

2022年のワールドカップ開催国がカタールに決定。招致委員会小倉会長から北ヤ―ドにスタジアム建設の目論見が外れた平松大阪市長までもが肩を落として見せる。この無駄も良いとこの招致活動に一体どれほどの金を突っ込みパーにしたことか。
南北統一を旗印にしていた韓国は、あの砲撃の一発で全く立場を喪った。そして日本は何と第一回目の3票から2回目の投票では2票と票を減らしている。かなりロビー活動には力を入れ、委員も招いてプレゼントの大盤振る舞いもした筈だ。そのうちの一票は小倉会長の者であれば、一体日本は何を相手に一人芝居を演じていたんだ。
南アフリカーブラジルと来て、ロシアーカタールと続く流れを見れば、要するにFIFAがサッカーマーケットを拡大できる地域を選んでいることだけは確かだ。
当初の予想では、国内事情の不安定なことから評価が低かったカタールが、会場を平均27度に保つ冷房設備を確約するなど、政府の潤沢な資金の裏付けと、中東のまだまだ未開拓なワールドカップマーケットが選ばれたのは自然なながれだ。日本のフルコートサイズの立体映像技術など最新テクノロジーを駆使した次世代のW杯を提案したが、そもそもサッカー観を考え違いしているんじゃないの。幻の映像を見せられて何が面白かろう。血沸き肉躍る筈もない。
誰か、この見当違いの招致劇を止めろと言ってやる見識の持ち主は居なかったのか。そう云えば、何時も何のかんのと御意見を発する釜本さんの発言も今回は聞こえて来なかった。
FIFAの中で、一人芝居を演じている日本サッカー協会のお人よしが恥ずかしい。