山陽立地・つれづれDEEP

10年にわたって書き散らかした事々を、この際一か所にまとめた

イグアス・ボートツアー

滝壺に架かる橋やら滝壺を覗きこむ展望台から十分瀑布の凄さを観た後は、ボート・ツアーが待っていた。
ジャングルを専用車で下った先に、川幅が広がった岸壁にゴムボートが数隻係留してあった。
我々と入れ違いに上陸してくる若者たちは全身ずぶ濡れ。満足そうな表情で歓声を挙げている。何やら話しかけてくるが、多分ビックリしなさんな位の事だろう。しかし、結果ビックリするどころではない迫力に圧倒されたボートツアーとなった。
ボートの最前列に陣取り、ロープを握って立ち上がり前方を眺める。日本ではとてもこの様なボートツアーは許可されないだろうとの感想が浮かんできた。激流に逆らって強烈な腹内が延々と続く。まるで荒馬にまたがっているロディオのよう。おまけに乗客へのサービスと思ってか流れに業と逆らってボートを揺らす。何をするんだと叫んでやった。
事前にはかなり濡れますから防具を用意して下さいとの注意事項もあり、防水トレーナーを着用して乗り込んだ筈が、上下左右からの水しぶきが容赦ない。おまけに小さいながら瀑布の真下に潜り込みあろうことか、出たり入ったりを繰り返す。カメラは辛うじて防水の袋に収納していて無事だったが、ポケットに突っこんでいた手帖からお札まで、ジュクジュクとなってしまった。
滝の迫力を体で感じるにはこのボートツアーを抜かす訳にはいかないな。救命胴衣を脱いでの第一声は「面白かった。」の一言。