山陽立地・つれづれDEEP

10年にわたって書き散らかした事々を、この際一か所にまとめた

635年ぶりのこと・絶海中津を偲ぶ

今回いちびって我が人生で初めて中国大陸に足を踏み入れることになった動機はと問われて苦し紛れにその一つに挙げたのが、635年ぶりというキ―ワ―ドです。
南北朝時代から室町時代前期にかけての禅僧である絶海中津(ぜっかいちゅうしん)。建武元年(1334年)11月13日、土佐高岡郡津野を支配していた豪族・津野氏の一族として生まれ、同じく高僧で知られる義堂周信と同郷同族の津野の人。
その大先祖?絶海中津が応安元年/正平23年(1368年)2月明に渡海し、杭州の中天竺寺に入った。その後、霊隠寺、護聖万寿寺などに赴いて用貞輔良ら明の高僧と出会い、教えを受けた。
洪武9年(1376年)には明の太祖・洪武帝朱元璋)から謁見を許され、その場で詩を求められて吟じた詩を皇帝が絶賛したとの話が残っている。
その絶海以来、津野が中国を635年ぶりに訪れるんだとの説明に、殆どの人が目を白黒。