山陽立地・つれづれDEEP

10年にわたって書き散らかした事々を、この際一か所にまとめた

京大戦 2(0−1)1 の惜敗

大阪市大杉本キャンプでの京大戦。この一戦に賭ける現役の意気込みは凄まじく、ベンチのメンバーの表情からもその緊張が伝わってくる。
何しろこの試合を落とせば、ほぼ今季上位に止まることは不可能で、後期に限って言えば8校中6位の可能性も出てくる。ようは2部復帰復帰どころの話ではなく、県大サッカー崩壊の危機となりかねない。
バックスを補強して、真ん中を割られる弱点を強化。むしろ引きすぎの体制を組んだ。がしかし、意気込みが過ぎたのか堅さが目立って奔放なサッカーが影を潜めた。
何時もの球回しもうまく行かず、ボールを自分のものに出来ない。自然と中途半端なキックを繰り返し、易々と京大にボールを奪われる。
それでも懸命に堪えて、相手ゴール前でキーパーの逆を衝く格好で幸運な1点を挙げる。
一方、京大は上がりの少ない県大に対し、バックスのラインで悠々と球を回し、MF・FWに的確なロビングを供給。FWの個人技もあって県大ゴール前で幾度もシュートを浴びせる。
身を挺しての防戦でかろうじて無失点で折り返す。
後半になると県大の選手のボール扱いが如何にも余裕が無くなる。バックスも辛うじてクリアーに逃げる。ほとんどいい格好の前線フィードは見られない。
結局後半2点を失うが、これもハーフライン近く、相手キーパーがのこのこ出てきてキッカーをこなす。それに対して県大側はがら空きの相手ゴールにただただボールを蹴り返せば得点できるくらいの意気も見せない。
全く同じパターンでの2失点は学習しない県大の名の通りなのか、もはや戦術上もアイデイア・対策を思いつく余裕を無くしてしまったのか。
本来県大が目指すべきサッカースタイルを京大にやられて一巻の終わりとなった。
ただただ声を掛け続けるだけの応援に今日ほど疲れたことは無い。2点失点の際も嫌な予感がしてケヤー・ケヤーと怒鳴ってみたが、その甲斐もなくあっけないゴールをかまされた。
試合後、岡本先輩からは良くやった良い試合だったとの講評を頂いたが、空回りして本来の実力を出し切れなかった現役を思うと、そんな気休めはむしろ為にならない。
見ている我々OBにしてから悔しい思いを伝えなければ今日の敗戦の教訓とはならない。
一体何を言ったのか定かに覚えていないが、心底悔しい思いと、報われずにいる今季の現役が可哀そうで辛かろうとの思いを吐き出した。