山陽立地・つれづれDEEP

10年にわたって書き散らかした事々を、この際一か所にまとめた

バラード フォア トルヴエール (アンサンブルコンテストお気に入り)明石OBジョイントウインドウ サックス四重奏

第30回のアンサンブルコンテストで耳について離れない演奏がこれだ。
やはり、我々爺さんにはこんな遣る瀬無いバラードが良い。明らかに恋の詩。それも秘めたると言うよりは、奔放な告白を聞いているような。バレンタインに相応しい熱い心を感じるね。
早速トルヴエールを調べてみたら、

【トルヴェール(Trouvère)は、12世紀後半に盛んになった吟遊詩人で、11世紀に生じたトルバドゥールが北フランスに伝播し、変化したものである。アーサー王物語など騎士道物語を広めたフランスのクレティアン・ド・トロワは、代表的な吟遊詩人である。
トルバドゥールやトルヴェールというと一般的なイメージは、弦楽器を背に、町から町へとさすらう放浪の楽師というものである。確かにそのような人々はいたのだが、彼らはジョングルールやミンストレルと呼ばれ、社会の底辺に属する男女の貧しい芸人であった。トルバドゥールやトルヴェールは、対照的に、貴族階級の音楽の担い手だった。こちらは詩人兼作曲家であり、貴族階級の庇護を受けたか、しばしば自ら貴族ないしは騎士であった。トルバドゥールやトルヴェールは、貴族のために創作や演奏を行い、伝統ある宮廷文化の一環を担っていた。その担い手には、王侯貴族だけでなく、その妃も含まれていた。トルバドゥールやトルヴェールの歌詞は、それを生み出した社交界を自然に反映し、「宮廷の愛」や宗教的情熱といった理想の扱い方を軸に動いている。しかしながら、多くの場合に見出されるのは、恋愛についての世俗的な眼差しである。】

作曲は横内章次氏。