山陽立地・つれづれDEEP

10年にわたって書き散らかした事々を、この際一か所にまとめた

人類の本気度・原子力について

現代のプロメテイウスの火である原子力の発見・開発についての本気度は凄まじいものだった。第二次世界戦争最中、原子力が強烈な爆発力を生じさせることが発見されてから、専ら戦争の最終殺戮兵器としての原子爆弾開発はドイツが先んじて行い、一説ではヒットラー生存中に完成を見ていたとも言われている。その原爆を戦争局面打開のためなぜヒットラーが使わなかったのかの疑問は残る。またこの完成爆弾がロンメルにより米国に持ち込まれたという話もある。
一方、米国へ亡命したユダヤ人研究者たちを集めてアメリカが始めた原爆開発がマンハッタン計画と言われている。
この2点から、日本の広島・長崎に落とされた原爆がウラン型・ビッグボーイプルトニュウム型・ファットマンの2種類だったことが説明できるとの説もある。
マンハッタン計画で言えば、当時20億ドルと延12万人が投じられた原爆開発は1945年(昭和20年)7月16日ニューメキシコ州アラモゴード砂漠で実験成功を見る。
いくら戦争に勝つためとは言いながら、凄まじい注力と集中がもたらした成果なんだろう。ただただ一人でも多くの市民を無差別に殺戮するために。
ところがこれが平和時となると、一転原子力平和利用の開発には注力するが、それがもたらす放射能廃棄物の安全処理については後回し、置き去りされる結果となった。
そこで考えるべきは、今を経済戦争の最中と位置づけ、原子力発電の安全向上と最終処理開発に金と人を集中させることが肝要となってくる。
最終処理方法が確立されれば世界を相手に日本の技術力として大きな産業となること必定だ。
ここは人類救済を目的として、殺戮兵器を作ったと同じ本気度を出せば出来ない話では無いんじゃないかな。・・・・独り言