山陽立地・つれづれDEEP

10年にわたって書き散らかした事々を、この際一か所にまとめた

つのしんの箴言⑦中国の戦力は

中国は、増強著しい軍事力を背景に、近年とみに東南アジア諸国に対する圧力を強めている。
中国の国防費852億ドルは、東南アジア諸国全体の国防費329億ドルの2・5倍余りだ。
東南アジア諸国全体の陸上兵力、作戦機の数、艦艇の総トン数がそれぞれ153万人、1050機、60万tであるのに対し、中国はそれぞれ160万人、2070機、135万t。
しかも、中国の国防費の伸び率は毎年2桁を続けているのだから差は開くばかりだ(数字は2011年。いずれも概数)。

 とりわけ圧倒的な海軍力が、東南アジア諸国への威圧外交を支えている。中国海軍は人員22万人、艦艇1088隻を擁し、近年は目覚ましい近代化を遂げている。
なかでも江凱型フリゲート艦は、ヨーロッパ諸国及びロシアのハイテク技術を盛り込んだ最新型で、ステルス性が高い。
旧ソ連製空母ワリャーグを再生して空母保有を実現し、潜水艦戦力の拡充にも努めている。1万t級の大型病院船を建造したことなどから、外洋での軍事行動を想定していることが読み取れる。