山陽立地・つれづれDEEP

10年にわたって書き散らかした事々を、この際一か所にまとめた

トンチン保険の勧め

「長生きするほど沢山もらえるトンチン保険」と聞いて、それって日本の厚生年金のことかと聞き返した。
ネーミングからしてトンチンだかトンチンカンだか紛らわしいが、どうやらトンチンの由来は考案者である17世紀のイタリア人銀行家、ロレンツォ・トンチンによる。
我が国の厚生年金のみならず、一般的に保険とは、自分の身に「万が一」の事態が起きた時のためのもの。そう万が一長生きしてしまった時のための本来はこういう保険こそ望ましいのでは。
例えば保険料100万一括払い、30年満期で途中解約禁止、満期に生存している人だけで保険料基本料と運用益を公平山分けするといった保険商品。もちろん早死にすれば1円にもなりません。
100万の保険料を2.5%複利で運用すれば、それだけで30年で約2倍になる。さらに元本と運用益を生存者だけが受け取るから、50歳で100万払えば満期時には約400万が受け取れる。但し80歳まで生きておれば。
もう一度言えば、普通の保険は早く死ねば保険金がもらえるが、このトンチンは長生きすればするほど得をする仕組みだ。
実際、フランスやオランダでこのトンチン保険、あるいはトンチン的要素の入った保険は存在します。
しかし、日本の皆様、残念がることは有りません。少しの掛け金で、生涯青天井の保険金が頂ける日本の厚生年金等ほど気前が良くて、ゆるゆるな保険は世界中どこを探しても有りませんから。