山陽立地・つれづれDEEP

10年にわたって書き散らかした事々を、この際一か所にまとめた

土地規制

津波に流され、壊滅した海岸まじかの街。瓦礫の片づけも完了して、ただただ茫々たる有様が広がる。
一見、何もないこの土地に実は見えない規制が山ほど施されていて、何も無くなった今も、その規制・縛りは津波に流されもせずしっかりと残っている。
用途地域にしてから、従来人の永年の営みに合わせて広がった市街地に線引きしたもので、さてそのすべてが無くなった今、逆にその線引きが頸木となって身動きが取れないでいる。
高台移転にしてから、それまで見向きもされなかった土地は山林・調整とされ、犬小屋一個も建てられない。
この際、すべてを白紙に戻し、目指すべき都市計画を作成し、急いで指示さなければ、民間の活力も湧いてこない。
終戦のドサクサ、駅前闇市が乱立し、そこに不法占拠者が居座っていたあの光景。それと比べれば、随分と行儀が良くて、おとなしい被災者。
政府の無能不策を怒って筵旗の一つもおったてようともしない。
TVはため息ばかりの高齢者を写し、ある意味ばら撒かれている復興予算の使われ方の検証に手が回らない。いや回さない。
まずは、従来の土地規制を取っ払い復興都市建設を進めて欲しいものです。