山陽立地・つれづれDEEP

10年にわたって書き散らかした事々を、この際一か所にまとめた

明石駅前再開発・アーカイブ・2010.9.22

神戸新聞明石版に駅前再開発ビルCGが発表になっていた。(9月21日付)
昭和23年頃から昔の追手町、今の大明石町1丁目の映画館街で育った私は、この町の栄枯盛衰の目撃証人の一人だ。戦後娯楽のない庶民が押し掛けたのが映画であり実演・ストリップショーでありました。
私は、映画館街の5館フリーパスを良い事に殆どの名画からB級ものまで見尽くしたと言える。
そんな町がTVの出現と共に閑古鳥が鳴くようになり、大衆消費が盛り上がるにつれ新顔が登場した。
ダイエージャスコの両雄だ。明石ではダイエーが圧倒的な存在感を示し、映画館4館を連結してダイエー明石店とし、グループ内でも屈指の売り上げを叩きだした時期もありました。
そのダイエーが中内バブルの破裂とともに閉店して幽霊ビルとなって久しい。
この大明石町い丁目の既存ビル群のほとんどはゴッドファーザー永田による私的再開発と言えるもので、彼が手がけたビルは私の知る限りでも7棟に上り、今回の駅前再開発の半分以上の面積になるのでは。
そんな中、明石の再生を賭けた中心街活性再開発の事業が開始される、その計画案にダイエー西館ビルが含まれていなかった。もちろんビルオーナーの重大な事情が有ってのことながら、このままでは世間に笑われるようないびつな姿になる。
一旦建ってしまえば無様な姿を晒すことになる。
そんなことも動機の一つで、このビルの再開発参加について取り組みを始めたところ、やはりこの地に思い入れのある志溢れる若き事業家が立ち上がられ、やっとのことこのビルの参入が実現した。
計画図等で再開発の姿をイメージはしていたが、このようにCGにして頂くと、想像以上に素晴らしい景観機能と成っている。これなら明石の玄関としても100年誇れる出来栄えとなることだろう。
この町の再生に微力を尽くせたことを誇りとして、平成25年2月完成をこの目で見届けられれば尚のこと幸せと言うものだ。