山陽立地・つれづれDEEP

10年にわたって書き散らかした事々を、この際一か所にまとめた

これぞ役所なり

尼崎市の平左衛門町と言えば広大な埋め立て地が広がり、湾岸IC・パナソニックなど巨大施設が偉容を誇る。その中で、某社有地10,000坪の賃貸話が取り沙汰されて早や半年。
坪1000円で貸しても年間1億が見込める。その土地を某社がなかなか貸そうとしない理由がやっとのことに判明した。
ほんの200−300坪をある会社に不用意に貸した結果、どうも産業廃棄物か、劇薬の処理・あるいは詰め替えを行っており、退去を求めても、話にも応じようとしないとか。
某社方針として、ワンマン社長の一声で、これの解決なしでは貸してはならぬとの足かせがために、はや3年経過。もちろん某社も手を尽くして交渉をしている筈。
しかし、そこはお節介な不動産屋としては座視してはおれません。
せめてこの会社の正体を見極めようと現地に赴くも、社名も何も表示が一切見つからな。時々ローリーが構内に入っていくことは現認。
そこで、産業廃棄物と考えて、尼崎市産業廃棄物課に問い合わす。この課の担当者がなかなか親切誠実で、この会社の社名を調査報告してくれた。但しどうやら、産業廃棄物関連ではなくて、薬物・劇薬の範疇だとのこと。
指示に従って、尼崎保険機構・薬事課に問い合わせる。一方、再度現地に足を運び、望遠カメラで構内の製品ラベルを撮影し、製品がフッ化水素酸と判明した。ここで、ローリーからポリタンク1トン入りに詰め替え作業。
この薬品名を薬事課に告げると劇薬取り扱いとなるが、当方は販売管理のみの担当で、登録ではオーダー取引のみの許可となっているとの返事だ。
なお、詰め替え作業は製造行為に当たるので、そのことは県薬務課に問い合わせろとの指示だ。
(ここまで書くだけで肩が凝ってきた。)もちろん県薬事課に即電話。企業名を告げて、施設・製品ラベル他の写真をメールするがどうかと問うと、お願いしますとなりました。
結果がどうでも、気が済むまで裏どりをすることこそ、この稼業の極意と考えて、今やっと一息。