山陽立地・つれづれDEEP

10年にわたって書き散らかした事々を、この際一か所にまとめた

この年から25年間、5-8月の間は、首が痛くなるほど毎日空を見上げる日々を過ごした。

なにしろ、青天井で、パラソルが20本ぐらいはあるが、雨がふれば即休業。アルバイトに今日は店を開けるのか、休みにするのか、早めに伝えてやらなければ。
なんども、本日休業と決めた後、青空が広がって、お客さんからどうして休むんだよと叱られた。
こんな時は、売上損なったことより、せっかく楽しみにして来ていただいたお客さんに申し訳けなくて。
それ以上に困ったのは、営業途中での夕立ちの来襲だ。それも決まって、お客の入りがピークの7:30ころだ。
山と積まれたビール券を忙しくこなして、お天気の具合を気にしなかった隙を衝いて、突如天空から大粒の雨が降りかかる。となれば、屋上の有るや無しやの建物の庇を求めて人々が走り回る。
中には飲みかけのジョッキを抱えてなお立ち飲み続ける豪の者も散見される。
極めつけは、予約で満席の金曜日、もし雨なら会場を移してでも会社のビアパーテイーをやりたいと幹事さんは要求する。そこで急遽、明石デパート5階ホールを毎金曜日抑えておいた。
守衛のおっちゃんをビール大2杯ぐらいで抱きこんで融通をきかしてもらった。
アルバイトも最初のうちは、7-8人で回せるが、ピークには40人揃えても足りないときもありました。
ちょうど、神戸学院大が開校した頃で、有瀬の山から降りてくる学院生と神戸商大サッカー部現役の若干名それに意外と神戸高専の学生達がグループで応募してきた。
そんあなかでも、神戸学院の生徒たちは腹を減らしておりましたなあ。
なにしろ、お客の食べ残した串カツを、片付けてくる道中、口にほうばってくる始末。それだけはやめろと怒鳴りつける。
そう、このビアガーデンはサッカーのグランドと思ってくれと最初にアルバイト生に釘を刺しておりました。