山陽立地・つれづれDEEP

10年にわたって書き散らかした事々を、この際一か所にまとめた

サッカー命の日々⑱球際が肝心

さても不思議なことに、たった4年の間走り回ったに過ぎない淡水サッカー倶楽部の総会ともなると、齢60余歳にして、未だいそいそと出かけて行く。これは一体なんなんだろうと考える。いまさら、球を蹴るわけでもなく、ましてや100メートルも走れないに違いない。しかし、OB戦観戦中、現役・OBのサイドに拘わらず、GOALチャンスとなると、身体が知らぬうちに反応して、思わず喊声をあげている自分に気がつく。きっと商大サッカーで培われたGOALを目指す本能・野生がまだ、身体に息づいている証拠だと感じる。どれほど試合に臨んで我がほうが劣勢であっても、一身を持って敵GOALを目指す。いくら跳ね返されても、失敗しても、TIMEUPの笛を聴くまでは、点差がいくら開いていようと攻撃の姿勢を崩すことは決して無い。この実にストイックなまでの試合・練習の繰り返しが本能・野生にまでなっている。お蔭で、卒業して後の実社会での、苦難の波を被る際、困難を察知する前に、身体に一種電流のごとき緊張が走り、危機到来を知らせてくれる。追い詰められたとき、知らぬうちに思わぬ手段に打って出て場面を打破する。要するに球際に強いことで、どれほど助かったことか。事実サッカーにおいてもFWとBKの一対一のGAMEで、FW朴木(ほうのき)と対して10戦10勝だったことを覚えている。この戦局感と身の処し方を学んだことを武器にして、この40余年を凌いできたと言って過言で無いと思う。・・・このごろ去年の10月頃をピークに不動産業界の雲行きが怪しくなってきており、一般企業も企業立地・収益物件取得に弱気を見せだした。そのことを我が本能が感じて警鐘を鳴らしだした。売り手・買い手双方に満足のいく取引でないとまず成立しないご時世の到来であります。そしてこの状況こそが、我々街場の業者にとって望ましいものなのです。景気がよければ、我々のレベルに降りてくる前にBK間で取引成立となってしまう。我々の出る幕も無い。しかしこのように落ち日和ともなりますと、買いNEEDS側に立って、売り物を嗅ぎ当てる我々の出番となるわけです。また倒産・破産物件の任売相手を探しですのに、日ごろの好奇心で集めた情報を駆使する機会到来となる。曰く不動産アメーバー。この存在がないと物は動かない。
執拗にプランを組み立て、フォーメイションを変えてGOALを飽くことなく目指す。要は実業のフィールドでご臨終の鉦が鳴るまでサッカーをやっておれば良いだけのことか。