いくらルイのトランぺットに魅せられても、現実はあくまでトロンボーン吹きの我が身。やはりアイドルにすべきトロンボーン奏者を探すことしきり。キッドオリーのテ--ルゲートトロンボーンは何だかブラバンの延長のようで面白くないし、トミードーシーのようなBEAUTIFUL・TRONBONEを目指そうにも、あの響きのある、流麗なハイトーンは出せっこありません。J・Jはダンモすぎるし、カテイスフラーならなんとかついていけそうかなどとおもっている最中。その後、一生のテーマ曲となるStars fell on AlabamaをルイとJackTがDuetしている演奏に、まさに遭遇した。今まで聞いたことがないメロディクなソロプレーを生みだすリップワーク。深くて、それでいて響きのあるベルベットトーン。こんなボーンがいたのかと一発好きになってしまった。インデイアンと白人の混血であるJackTが黒人・クレオールのニューオリンズと白人のデイキシーとの間で、どういうポジションであったかまでは知らないが、ルイとの掛け合いで歌うRocking Chairを聴くと、JackTは涎を垂らさんばかりの歌いくちでわりとメロデイを崩さず歌い、ルイは見事なまでに自由奔放にからみまくる。これほど見事に息の合ったDuetも珍しい。
Stars fell on Alabama(アラバマに星降りて)
Verse Moonlight and magnolias、straight in your halr
(序奏) All the world、a dream come true
Did it really happen, was I really there?
Was I really there with you?
とあって、 We lived our little drama、we kissed in a field of white
And stars fell on Alabama that night
I can‘t forget the glamar, your eyes held a tender light
And stars fell on Alabama last night
と続いたこの歌詞の 「We live a little drama」にKOされちゃった。毛唐もこんなことを考えているんだという驚きと、そうその通りという共感が湧き上がって、わが人生のテーマ曲の一つになったというわけ。