山陽立地・つれづれDEEP

10年にわたって書き散らかした事々を、この際一か所にまとめた

成相山駆け降りて雪舟庵

CIMG9448A.JPG西国三十三霊場二十八番札所・成相山成相寺「波の音 松の響きも 成相の 風吹き渡す 天の橋立」
二十九番松尾寺を先にお参りして、再び高速道に戻り、天の橋立ICへと急ぐ。約九十分で成相山登り口に到着した。なんとか納経できる時刻に間に合った。R176から割と地味な案内板があって(国分交差点)国分寺跡の表示を右に見て、狭い山道を文字道理駆け上がる。お寺の料金所手前の3折の坂はかなりの急こう配。
エンジン1速であがれと親切な指示までしてある。成相山569メートルの山腹といってもかなり頂上近くにある成相寺からは、松傘公園は眼下に見えない。橋立も眼前を真っ直ぐ天に向かってというより、右に流れて見える。橋立の右側が阿蘇海で左が宮津湾。阿蘇海は橋立にょって仕切られた海跡湖で野田川が流れ込み、狭い水路一つで宮津湾と繋がっている。弘子ちゃんがなぜ成相寺に拘ったかというと、この寺の住職さんが、明石の材木町にある愛染さんの住職も兼ねておられると聞き及んだから。その愛染さんの斜め前に、私の実家があり、夏祭りにはささやかながら屋台もでて、金魚すくいをした思い出があつた。
納経を終えて、駐車場に戻りふと案内板を見ると、これより車で4分、歩いて20分で成相山頂上・パノラマ展望台ありとの案内があった。常なら車でのぼれるのに、8月の集中豪雨で道がほれて、いまは歩きのみ。
あえて登ろうと言い出したのはどっちだったっけ。残り600mの標識まででも、登ること25分。やっと辿りついた展望台は、御寺の奥さんが勧めるだけあって、それは見事の一言。標高500Mの展望を満喫しながら、厄除け願のカワラケ投げを試みるも、見事輪の額に当たって砕け散った。かくなれば一刻も早くお山を駆け降りて、かねて耳にしている阿蘇海の畔・雪舟庵で地ものの海鮮寿司に舌鼓を打つことにしよう。