山陽立地・つれづれDEEP

10年にわたって書き散らかした事々を、この際一か所にまとめた

TACO TACO JAZZ 2008

CIMG9523A.JPG
























 毎年この時期になると、明石で開かれるJAZZコンの知らせが耳に入り、内心は古傷を思い出すようでなるべくなら行かずに済ませたいのだが、啓三からのお誘いTELと弘子ちゃんが行かないとと用意をするもんだから、おずおずついていくこととなる。
 最近、明石市はなんでもかんでもTACOを付ければ良いと考えているらしく、タコフィルのタコジャズのと芸のないことおびただしいもんだ。といっても、我が土佐も龍馬空港の竜馬温泉のと、やってる事は同じか。
 今日の会場、明石公園中央広場は雲ひとつない快晴に恵まれて、聴衆は木陰を求めての観爛となった。
我々はステージの真正面、ベストの位置に陣取って、いやいやの筈が、ビデオ・カメラと用意して、気合いが入つている。
 当ブログで記述進行中のMUSIC INN BOSSA・RIOに蒔かれたJAZZの種が35年後にここまで育つとはとの感慨は一人私だけのもので、プレーヤーも観客も実に楽しそうにJAZZにひたっている様子。実際JAZZコンにこれだけの聴衆があつまるだけでも大したもので、控えめながら手拍子も出て、聞き手もかなり成長しているのを感じた。会場のそこかしこにおなじみの知って顔が散見。べースの今井正芳も一緒になって生演奏を楽しむ。
 肝心の聴いての勝手な感想を2・3。①会場の広さ、OPENに対しPAが少々貧弱だったのでは。②各バンドの方向性、目指すところが今回ははっきりとしていた。③私には驚きの明石南高校OBバンド・BLUE SOUNDS 135°のトランペット。バンドマスター小林明氏は宝塚劇団のバンドでご活躍とはさんざん聞かされていたが、私にとっては幻のペット。片岡学氏と並ぶ明南が生んだペットの名手。その指揮ぶりからして、懇切丁寧なお方とおみうけする。そして圧巻は「エストレリータ」のSOLO.。74歳であの音はあり得ない。ベルベットとはいわないが、明石のハリージェームスと称したくなる色気十分です。かねがね明南ブラスが盛り上がっているとはきいていましたが、今目前に居並ぶ我々よりもう一世代上のJAZZメンこそが明中音楽部から、泣く泣く明高、明南と分裂を余儀なくされた時の残党ではありませんか。この年代は戦後のアメリカ音楽・進駐軍のJAZZに突き動かされてあまたのJAZZメンを輩出した歴史があります。まるで40年はワープした心地がしました。
④川重バンドが今回で解散とか。ご苦労さま。⑤エバーグリーンがジュウクボックスJAZZとは言い得て妙。やはり50-70歳のお楽しみバンドながら、実力は侮れません。⑥メイトJAZZはもう素人の域をはるかに超えました。選曲からして玄人好み。心配はプレーヤーも聴衆もどこまで付いてきてくれるかなとの一点。⑦ジュニアバンドが良かったね。高校生だからとなめたらいかんぜよ。個々の音だしはまだまだかも知れないが、今回を目指して相当アンサンブル練習を重ねた努力を感じましたよ。このバンドがこれ一回で解散とはもったいないかぎりです。⑧SFは藤原君の提唱バンドと理解している。各バンドの選抜があつまってのレベル高いよ。⑨ゲストのアルトサックスの宮崎隆睦は物が違ったね。高校生のころメイトジャズに参加していて、たびたびエラウマのSAXと聞いてはいましたが、その後の精進ありあり。本物の演奏は迫力満点。第二のナベサダといったら本人はおれは宮崎だと言うに違いない。今は吹きすぎの感あり、あと10年経ってワビ・サビが出てきたときジックリ聞きたいな。⑩運営の中心・薮内良治君と藤原建材店若旦那に感謝。

 、