山陽立地・つれづれDEEP

10年にわたって書き散らかした事々を、この際一か所にまとめた

ぼくのアイデイア・工夫伝①自動露出計

 あれは神戸大付属中学の3年生の時だったか、卒業旅行に北九州を巡ることになった。
昭和32-33年のことだと思う。さて修学旅行ともなればカメラは欠かせない。
親父に無理を言って魚の棚にあった井上カメラで買ってもらった。コニカⅡB、薄ら覚えている値段が16,000か25,000だったか。当時とすればなかなか思い切った買い物といえましょう。
取扱説明を色々聞くうち、素朴な疑問がわいてきた。露出とシャッタースピードの設定で、天気をよく見て、ほぼこれくらいでといった話だ。
その時口にしたのが、そんなに難しい露出なら、何か計測するものはないのかなということだった。
その話を聞いて、井上カメラのH君が、『そんな便利なものなんかあらへん』と明石弁で言い切った。
そんなものかなと思いながら修学旅行に出かけた。やはり写真は露出のまずさであまり出来はよくなかったな。
それから暫くしてのこと、カメラ雑誌に露出計新発売との広告がデカデカと載った。
やっぱりそうなんだと頷いたことを今も覚えています。
この時以来、物事をこうしたらいいのにとか、当然こうなるだろうとの予測が閃く時があり、ほとんどがその予測を裏切らない。
言わば問題解決力とでも言うのか、工夫というのか、思い返してもビジネスに結びついたんじゃないかといったアイデア・工夫・思いつくといったものが時々湧いてくるんです。