山陽立地・つれづれDEEP

10年にわたって書き散らかした事々を、この際一か所にまとめた

友人の訃報に接す

 弟からの電話で友人の訃報あり。この4月18日、常々気がかりだったお見舞いに伺ったばかりだ。
手術の予後が良くないと聞いてはいたが、その時にはもうかなり衰弱の様子だった。
彼女とは、懐かしいボサリオ一座の一員として、同じメンバーの夫君がガールフレンドですと連れてこられたときからのお付き合いだった。
結婚して子育てに入るまで、楽しい一時期を共にしました。
とくに神戸外人クラブでのフランス大使館主催のダンスパーティーのバンドとして呼ばれた夜の彼女は特に優美に見えたものです。まるでフランスのレディのように。
いつも演奏会場、ライブハウスの片隅に陣取り、夫君の演奏を眺めているだけで、周りは華やかな雰囲気に包まれた。神戸育ちの根っからのお嬢さんで、そのセンスの良さは群を抜いておりました。
誰彼と分け隔てすることなく、気さくに会話を交わす姿を今も思い出しております。
演奏に加わることはなかったけど、一曲だけ、我らが師匠ターやん作詞作曲の『ヨモギ』を持ち歌として幾度となく熱唱されていたのも懐かしい。
私が前立腺がんの手術をし根治したと報告した時、それは良かったと心からの祝福の言葉を辛い体をおして贈って下さった。
明後日のお通夜とか。顔を揃えるはずの一座のメンバーと『ヨモギ』の歌でお送りしましょう。