山陽立地・つれづれDEEP

10年にわたって書き散らかした事々を、この際一か所にまとめた

メモリアル・ジャーニー④海辺の果樹圓

 『13日の夜は、夜須駅・ヤシーパークに立ち寄り、翌日お昼用のアワビ飯を注文して、ホテル「海辺の果樹圓」に一泊。名前からして中々の訴えがあリ期待を込めてチェックインする。だって高知ではその名を知らぬものはない
名菓子店・浜幸の直営だというではありませんか。たぶんウエルカムテーブルにはとれとれの果物が盛り上げて有るんだろうし、ホテルはフルーテイな香りで満ちみちているはず。
この期待はみるも無残に外れて、どうやら経営不審に陥った海浜ホテルを引き受けた物らしい。
テーブルのバスケットには申し訳程度のフルーツゼリーがほんの少々。
多分庭には果樹園の名残ぐらいはあるんではと早速向かったが、ただただやせ細ったヤシの木がまばらにあるばかりだった。
しかしこのホテルでの残念はこんなもんでは止まらなかった。
夕食となって向かったのがどうにも狭苦しいお部屋。メニューは海鮮バーベキューだ。
果実はゼリーだったが海辺であるからには海鮮はチャントしてくれと祈らんばかり。
がこれも、実にありきたりな品ぞろえでまったく納得がいかない。
おまけに、最初に危惧したように狭苦しい部屋で、何組もがバーベキューとなると、あがる煙もかなりなもの。
ところが、喚気が悪くて煙にせき込む始末。これじゃあ人間スモークになってしまうぜボヤイテモ店員は苦笑を返すばかり。早々に部屋に引き揚げた。
髪の毛にまでバーベキューの匂いが染みついてたまらず、お風呂となった。
そしていよいよハイライトというべき事件が起こる。セットされたバスタオル・バスロープの間から有ってはならないものが姿をあらわした。
今も証拠の写真を確り残しておりますが、ベージュ色した股下・臍上深々とした叔母さんパンツが確りアイロンを施されて鎮座ましましていた。
最初はこの頃のテレビ番組じゃあないけれど、「ナニコレ」状態だったが、持ち上げてみてその正体が判明した。サービスで入れるならもっと色っぽいパンテイーにしょろよと突っ込みながら、もちろんフロントを呼び出す。
気の毒にも人の良さそうな支配人が顔色を変えて駆けつける。もちろん何かの間違いなことはわかっているが、この忘れ物をした御婦人は替えのパンツは有ったんだろうか心配になった。
ついでにバーベキューでのあのくすぶりようは無いでと苦情を重ねた。
翌朝チェックアウトの際にはまたまた丁重なお詫びの言葉とお土産まで頂いちゃった。
おまけに、帰ってからすぐに銘菓・浜幸の詰め合わせも届いた。
関西弁での抗議がかなり効いたのかもしれない。
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