山陽立地・つれづれDEEP

10年にわたって書き散らかした事々を、この際一か所にまとめた

首都圏・日本版サブプライム問題顕在化

 今日も朝のTVが今年のボーナス減額、いや減額どころか支給無しの企業続出で住宅ローンを払えない人があふれていると伝えている。
このような状況になることはずっと以前から予想されていて、あのゆとりローンとかに引っかかって給料もボーナスも右肩上がりという神話を信じ込まされて痛い目にあっている人々に加えて、与信過剰がもたらす日本版サブプライム問題が顕在化したきた。
そう、この国は常に庶民の懐を狙って、どう借金させて、どう搾り取ってやろうか的社会の仕組みが出来上がっていて、雁字搦めにした挙句、こうなることは分かっておきながら、貸し手の損にならないように回収の段取りだけはキチンと整備されていて、借り手が音を上げるのを待ち構えているわけだ。
ある意味確信犯的でサブプライムより性質が悪い。
川崎の駅7分、都市UR賃貸70㎡で月17万だって。こうなれば、家賃を払うのが惜しくって買っておこうとなるのは人情。だけどこれとて35年事故もなく払い続けられるという前提でのこと。
今の時代、この条件を間違いなく達せられる人たるや、ほんの一握りとなったのではないかな。
恐ろしいのは、さてマンションを買おうとなって買い手に許された選択範囲の狭いこと、また高止まりで当たりまえと受け取る感覚の麻痺。こんな世の中になってしまった今、立ち止まって考えることすら許されません。
まだしも奴隷の方がましなのか。自己責任という言葉に誤魔化されるな。そうならざるを得ない状況を作り出している側に責任は無いのか。まるで柵の中の哀れな羊そのものよ。